あはき師が副業で個人事業主として治療を行う場合の注意点

ポイントイラスト 個人事業
副業解禁はあはき師の業界にも通じる社会現象です。特に開業権のあるあはき師の場合、個人事業主として自身の行う治療を副業とすることも可能です。しかしその場合、従事する勤務先の就業規則などに則り、患者さんの横取りをしないなど常識の範囲内での業務が必要です。

 

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師(以下、「あはき師」)の個人事業主としての開業をする際、特に副業での開業の場合に注意するポイントをご紹介します。

ポイント、と言っても簡単ですが、要は「本業をおろそかにしない」ことと、あはき師の業界ならではの「患者さんを奪うな」ということが重要です。

モデル就業規則を参考に副業を考える

就業規則のおさらい

就業規則とは、簡単に言えばその会社で働く場合のルールや取り決めをまとめたものです。

常時10人以上の従業員を使用する使用者は、労働基準法(昭和22年法律第49号)第89条の規定により、就業規則を作成し、所轄の労働基準監督 署長に届け出なければならないとされています。就業規則を変更する場合も同様に、所轄の労働基準監督署長に届け出なければなりません。

厚生労働省ホームページより

現在、専業で勤務している会社や治療院に就職する際に、読み合せ、署名をした書類の一つに就業規則があります。

その会社で勤務する上での給与や拘束時間、休暇や罰則などの取り決めを、会社と個人の共通認識にするための書類ですね。

副業が解禁されて、こうした就業規則にも変化がある場合がありますので、確認が必要です。

副業解禁を経て、就業規則が加筆・修正されている場合も

副業解禁を経て、就業規則のモデルとされる「モデル就業規則」も更新されています。モデル就業規則は、厚生労働省が作成した就業規則の原案になるものです。

副業や兼業の解禁により、下記のような更新がありました。

第14章 副業・兼業
(副業・兼業)
第67条 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる
2 労働者は、前項の業務に従事するにあたっては、事前に、会社に所定の届出を行うものとする。
3 第1項の業務に従事することにより、次の各号のいずれかに該当する場合には、会社は、これを禁止又は制限することができる。
① 労務提供上の支障がある場合
② 企業秘密が漏洩する場合
③ 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
④ 競業により、企業の利益を害する場合

厚生労働省「モデル就業規則」より引用

当然ですが、本業に迷惑がかかるようなことなく、あくまで「副業」であることを忘れずに。

常識の範囲内で副業しよう

あはき師の副業の場合、業務の性質上必ずと言っていいほど「人」への「治療」が関わります。そのため、患者さんの横取りや、正規の勤務時間に影響のあるような副業の仕方はオススメできません。当然ですね。

患者さんを横取りしない

言わずもがなですが、勤務先で信頼された患者さんに、「実は自宅で治療をしているんです〜」と言って、副業(個人事業)としている自身の治療院に招待するのはもってのほか。

現在ボクが勤務している治療院の就業規則では、こうした患者さんとの勤務外の接触では罰金が発生します(百万円単位)。

本業の勤務に影響しない

こちらも当然ですが、「副業での治療があるので早退します。」なんて通用しませんよね。副業はあくまで、勤務している会社や治療院での業務に支障がない範囲で認められています。

例えば、勤務している本業の休日にあたる日に、自身の副業を行っているとします。こうした場合も、本業で休日出勤などの要請があれば、副業よりも本業が優先です(形態によりますが)。

おわりに

副業における注意点を、厚生労働省の作成したモデル就業規則を用いて考えてみました。あくまでモデルなので、自身の勤務する場所の就業規則や考え方を確認の上で、副業を始めましょう。

重要なのは、「あなたの副業は本業の雇い主に話せるか」という点だと思います。あはき師の場合、「人と人」で完結してしまう特徴のある業務です。そのため、「人」の取り合いでのいざこざが起こることは、絶対に避けましょう。最後に迷惑がかかるのは、患者さんですからね。

ワラビーでした!

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